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会報
第41号
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二〇〇六年度 日本文学科
先生方へのアンケート


本企画では、日本文学科の専任の先生方を対象に、アンケートを実施させて頂きました。「先生方は日文の学生に対して、日頃どのように感じていらっしゃるのか?」「学生時代愛読書や、お勧めの本は?」そんな素朴な疑問を、我々日本文学会運営委員が2ページにわたってまとめました。

Q1.学生時代のひと月の読書量は?
A. 1位・ 一〇〜三〇冊
  2位・ 一〜九冊
  3位・ 五〇冊以上



Q2.現在のひと月の読書量は?
A. 1位・ 一〇〜三〇冊
  2位・ 一〜九冊
  3位・ 五〇冊以上
*興味深いことに、結果は学生時代のものとほぼ同じとなりました。また、「研究のために開く本は五〇冊以上」という先生も多数いらっしゃいました。


Q3.学生時代の愛読書は?
A. ○「谷崎潤一郎、堀辰雄、川端康成、江戸川乱歩、トーマス・マン、プルウストの作品」
○「ジャック・デリダの作品」
○「島尾敏雄、梶井基次郎の作品」、『カラマーゾフの兄弟』、『城』
○『群書類従』
○福永武彦『忘却の河』
○村野四郎詩集
○夏目漱石『明暗』
○志賀直哉『暗夜行路』



Q4.お勧めの本は?
A. ○夏目漱石『明暗』
○太宰治『人間失格』
○ロシアの長編小説
○ラヴクラフト全集(創元推理文庫)
○『マルチチュード』
○カッシーラー『シンボル形式の哲学』(岩波文庫)
○志村ふくみ『一色一生』
○ローレンツ『ソロモンの指輪』
○柳田国男『木綿以前の事』(角川文庫ほか)、益田勝実『火山列島の思想』(ちくま文庫)、立花隆・利根川進『精神と物質』(文春文庫)
*Q3、4ともに、幅広いジャンルの本が列挙されました。今後、本を選ぶ際の参考にしてみてはいかがでしょうか。


Q5.教員・研究者を目指した時期は?
A.
*この他にも、目指してなったわけではない、というご回答も頂きました。教職というと特別な印象を抱きがちですが、やはり、教員として働くようになられたきっかけも多種多様のようです。


Q6.教員・研究者を目指す学生へ一言お願いします。
A. ○好きなことで食べていけるのが一番。
○どちらも自己形成に関わる仕事なので、心してください。
○社会的責任を負うつもりで目指してください。
○何事にも好奇心を持って積極的にチャレンジしてほしい。
○自分独自のものを持つこと。
○好きなことを勉強するのみ。



Q7.一日の睡眠時間は?
A.
*先生方は、お忙しい中でも、睡眠はきちんととっていらっしゃるようです。


Q8.日本文学科の学生の印象・授業態度は?(複数回答可)
A.
*大人しい、真面目というのが主な結果となりました。無気力な学生は減ったが、積極的な学生も減少しているとのご意見も頂きました。


Q9.日本文学科の学生に求めるものは?(複数回答可)
A.
以下、先生方からのコメントです。
○何事にも好奇心を持って、積極的にチャレンジしてほしい。
○目先のことにとらわれず、じっくりものを考えること。
*Q8に続き、積極性や自主性の不足を指摘なさる回答が目立ちました。勉強意欲はもちろんのこと、物事に取り組む姿勢も我々学生には問われているのかもしれません。


Q10.文章を書く際のアドバイスをお願いします。
A. ○ちょっと気取って書く。
○論理的整合性(論文。レポートなどの場合)。
○自分で書いた文章を声に出して読む。
○論理構造を確かめつつ書く。
○読む人の立場に立って書きましょう。
○「かっこいい文章」を目指さず、わかりやすい文章をめざしてください。
○やさしく。
○わかりやすく。
○まずは書き始め、書きながらも考える。
○読み手の立場で見直して見て下さい。
*日文の学生には避けて通れない、作文についての質問です。一見、簡単そうにも思える、わかりやすい文章を書くことの難しさが浮き彫りにされる結果となりました。


Q11.日本文学科の学生へ、一言お願いします。
A. ○もっと積極的に。
○光陰矢の如し。完璧を期すべし(手を抜くな)。
○深く、考えてください。
○これと思う授業に全力で取り組むこと。
○もっと元気をだそう!
○「自己」とぶつからないと、「表現」は程遠い。
○世界を解読する能力をぜひ身につけて卒業してください。
○好きなことを一生懸命にやりましょう。
○大学を単なる通過点や就職のための足がかりや、資格取得の場として見ないでください。この四年間にしか学ぶことのできない貴重なものがあることを肝に銘じて、一日一日を大切に過ごしてください。


学生への温かいアドバイスやメッセージの数々、どうもありがとうございました。この企画が学生の皆さんにとって、大学生活への刺激となりましたら幸いです。最後に、お忙しい中アンケートにご協力してくださった先生方へ重ねて御礼申し上げます。


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