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会報
第39号
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ただいま、日文
浦松 千恵

 二〇〇四年四月から副手に着任しました、浦松千恵と申します。
田辺聖子さんの「新源氏物語」に憧れて日文に来たので、在学中は中古文学を専攻し、卒業論文は勿論源氏物語で書きました。ゼミでは堀内先生、土方先生にお世話になりました。
 一九九九年に卒業し、それからはずっとシステムエンジニアをやっていました。当時はまだITバブル真っ最中で就職活動自体は楽だったのですが、どこの会社を探しても日本文学科の先輩がいなくてOB訪問が出来ず、心細かったのを覚えています(入社してみたら同期には案外日本文学科の人がいたのですが)。
 一度外に出てみると、学生時代とは違ったことがいろいろ見えてきます。
 帰ってきてみると、正直勉強に没頭できる環境にある学生さんたちが羨ましいなあと思います。日本文学科の勉強はとても楽しいですし、社会に出て意外なところで役に立ちます。実際、入社してすぐに部長と話す機会があった時に、私が京都のことについて詳しいことに部長がびっくりされ、話が弾みました。そして私のことを同期の誰よりも早く覚えて下さったりしたものです。
 その時役に立ったのは、ゼミ旅行や授業内で日文の先生方に教えていただいた知識でした。
 また、ゼミのレジュメのまとめ方や発表の仕方は、会社でのプレゼンテーションで大いに生かされました。学生時代には「日文の勉強は趣味に近いから、社会に出たらあまり役に立たないだろう」と考えていた私としては、いい意味で裏切られたわけです。
 なので、在学生の皆さんが少しでも勉強しやすいように、卒業生の皆さんが社会に出て、ふっと日文研が懐かしくなった時に気軽に来てもらえるように、環境を整えられたらなと思っています。
 学生さんと色々話をするのも楽しくて大好きですし、就職に関する相談にものれると思いますので(役に立つかどうかは謎ですが)、声をかけてもらえると嬉しいです。
まだまだ頼りない副手ですが、頑張りますので宜しくお願いします。

(青山日本文学科合同研究室副手)

研究室だより

平成十六年3月の日本文学科学部卒業生は155名、九月の卒業生は2名、また、十六年四月入学生は140名でした。大学院前期課程三月修了生は3名、四月入学生は5名、後期課程の入学生は1名でした。
平成十六年度から新たに、非常勤講師として、石田千尋、黒石陽子、稀代麻也子、又平恵美子、前田雅之、三角洋一、河内利治、屋名池誠先生にご尽力いただいています。
平成十六年度は、矢嶋泉教授が学科主任を努めました。
平成十六年4月から、青山キャンパス副手に浦松千恵さんが着任しました。
平成十六年度日本文学会大会・講演会・総会・懇親会が六月十九日に、青山キャンパス11号館一一二三教室・9号館九一〇教室で開催されました。講演会については本会報の2頁をご覧下さい。
『青山語文』及び「会報」の原稿募集のお知らせ
「青山語文」400字詰原稿用紙30枚程度。要旨3枚添付。縦28字詰文字12P以上。FDを添えてください。(ソフト名明記)。投稿希望者は六月末までに申し込むこと。原稿締切は九月末日。詳細については「青山語文」最終頁に掲載の「投稿規定」を必ずご覧下さい。 「青山語文」35号(平成17年3月発行)は送料込一冊1500円です。
「会報」原稿 1200字程度(縦15字詰)。投稿希望申し込み、及び原稿提出の締切は「青山語文」に同じ。採否は編集委員会で決定します。
卒業生の皆様へ(会費納入のお願い)
 卒業生の方に、学科より様々なご案内・ご連絡をするためには、日本文学会の乙会員になっていただく必要があります。入会がまだの方は、乙会員の手続きをお願いいたします。また現在乙会員である方も、長期にわたり会費を滞納すると会報等を郵送することができなくなりますので、毎年度ごとに会費をお納めくださいますようお願い致します。
 乙会費1500円の納入は左記の郵便局口座まで。(なお手数料が百円ほどかかりますのでご注意下さい)
00170−2−163160
青山学院大学日本文学会

編集後記

 私が運営委員会の仕事に携わるようになってから、早くも二年半の月日が流れてしまいました。厚木キャンパスの教室で非常に簡単な任命状を渡されたのが、つい最近のことのように思えます。そして流されるままに運営委員長の役職に就いたわけですが、〜長という役職に就いたのは小学校のクラスの掃除班長以来のことだったので、何かと不手際も多くお世辞にも良い委員長とは言えませんでしたが、黙ってついてきてくれた委員のみんな本当にありがとう。慣れない仕事を腐らずにここまでやってこられたのはみんなが力を貸してくれたおかげです。
 ただ、私のただ一つ心残りといえば私が一年生の時から描き続けた会報のカットが今年は時間などの諸々の都合により市販のカット集を使用することになったことですね。運営委員生活の最後に何か大きな花火を打ち上げてから去ろうと考えていただけに残念です。
 とはいえ拙作が二年間も日本文学会会報のカットとして使用されたのは歴代の委員長の方々とそれを黙認してくださった先生方、会員の皆様のおかげです。二年間もの間、私のわがままを見逃してくださり本当にありがとうございます。
 それにこの二年半の間で私は人間として少しずつではありますが着実に成長することができたと思います。
 特に運営委員長という役職を任されることで責任感や忍耐力が身につきましたし、なにより人をまとめる立場を経験できたことはこれからの人生の糧にもなると思います。
 私は二年という時間をかけて自分を磨いていきましたが、私の友人にはなぜか必要以上に生き急ごうとする人がいました。 
 「この田んぼの稲は黄金色に色付いたのに俺たちの精神は青いままで何も変わっていない」と。一年生の時、夏休み明けの厚木キャンパスへ向かうバスの中で彼は私に言いました。しかし当時の私は自分の進路に納得がいかず腐っていて彼の問いかけに対してただ笑って相槌を打つことしかできず彼の思いを汲み取ることができませんでした。この後、彼は私の前から姿を消しましたが今なら彼のこの問いかけに対して自分なりの納得できる返答が出せる気がします。
 あまり編集後記とは言えない拙い文になってしまいましたが、最後にこの度の会報製作にご協力いただいた、四年生の方々、院生の方々、OB、OGの方々、アンケートやゼミ紹介にご協力くださった先生方、編集担当の土方先生、片山先生、そして手際の悪さに不平も言わず仕事をこなしてくれた委員の皆に心から感謝いたします。

(松本 幸平)


<編集委員>
教員   土方 洋一 片山 宏行
運営委員長    3年    松本 幸平   
副委員長 3年 村井 雅史 角田 成実
2年 一戸 裕司
3年生    芦山 夕香    増渕 彩実    小澤 智美    松下 朋子    関根  麗
加藤 麗子 菊田 佳子 竹内  碧 寺田 容子 大久保英男
山本麻理子        
2年生 李  満紅 風間 春奈 金  守英 金  華実 小西 春菜
竹内菜緒美 新保 絵理      
1年生 五十嵐美穂 倉持 早苗 清水 麻耶 長谷川裕美 内田未奈子
久保田 徹 三沢 紫代 木村 政樹 熊谷  強 佐藤 孝仁
山本  恵        

会  報  第三十九号
〒150-8366
渋谷区渋谷4-4-25 青山学院大学総研ビル10F
日本文学科研究室内
発行:青山学院大学日本文学会
電話:(03)3409-8111 内線 12234
FAX:(03)3409-8005

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