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秋山 伸子

ゼミの方針

秋山ゼミでは、十七世紀フランス文学(とくに戯曲)のテクストの持つ魅力を共に味わうことを目的としています。そのためには、テクストに寄り添うようにして読むという地道な作業が欠かせません。したがって当ゼミでは何よりもテクスト読解を中心に据えて、一年間かけてひとつの作品をじっくり読みます。その際、さまざまな角度からひとつのテクストにアプローチできることを実感してもらうため、こちらから問題提起を行い、それに基づいてゼミ生の皆さんに発表してもらいます。

発表の準備(ハンドアウトの作成など)を通じて、自分の主張を的確に相手に伝える練習の場を提供できればと願っています。最終的には、フランスの芝居をフランス語で一緒に観て楽しめるというところまでいけるといいなとも思っています。


ゼミ生の声

秋山先生は『モリエール全集』を訳されています。現在活躍なさっている先生と共にモリエールのDom Juanを読んでいくことができるのはとても素晴らしいことだと思います。最前線にいる研究者の方から講義を受けることができるのはとても貴重で興味深い経験です。また、モリエールのDom Juanの舞台版や映画版などいくつかのビデオを見せて下さるので嬉しいです。(早川 瑠里子)

普通の授業とは違い、ビデオや先生ご自身の体験、出版物をとり入れながらの進行は、とても分かりやすく奥深い授業になります。しかも授業に先生のカラーが直接出ていて受ける側も楽しみです。(今福 麻由)

秋山ゼミの時間は、いつも秋山先生自身の明るい雰囲気で授業が進み、思わずその雰囲気に乗せられてついゼミの最中だという事を忘れてしまう時があります。私達の研究テーマである『ドン・ジュアン』という戯曲についての読み込みも、発表あり、作品の精読あり、実際に上演された『ドン・ジュアン』のビデオ鑑賞ありと、作品を様々な角度から見る事が出来、苦戦する事もしばしばありますが作品への興味は増すばかりです。初めは作品自体ではなく“演劇”というテーマに惹かれてこのゼミを選びましたが、今では放蕩男ドン・ジュアンのしでかす行動を毎回楽しく読んでいます。(高宗 一惠)

先生に誉められ、のせられ、おだてられながら、現在秋山ゼミではモリエールの『ドン・ジュアン』を勉強している。具体的には原書講読をしたり、どのように演出されているのか、舞台をビデオで鑑賞したり、細かなテーマについて書かれた論文を読んで発表したりして、多角的な視点から作品に触れることを学んでいる。しかし肩肘張らないのが秋山ゼミの姿勢で、和やかな雰囲気のなか、教室は始終笑みに溢れており、これはそのまま、秋山先生の人柄である。(高田 伸一郎)

秋山ゼミでは、17世紀喜劇作家モリエールの多くの作品のうちから1作品を1年間通してしっかりと読み進めています。一人一人が順番に原文を訳していくのが基本的な授業形態で、文法や訳し方のコツなどを先生が丁寧に教えてくれます。先生は既に『モリエール全集』の中でモリエール作品を翻訳されていますから、翻訳者ご本人の教えに与ることができるのはとても幸せなことです。

また、年に1度回ってくる2〜3人組での発表もあります。読み進めている作品の特徴を調べたり、他作品や時代と比較したりして冊子にまとめています。発表の後には先生が良い点を挙げてくれて、補足説明や反省点などを丁寧に教えてくれます。提出するレポートは、先生の添削が入って戻ってきます。総合評価はもとより、部分部分でコメントをくれたり、指摘を入れてくれるのは、私達学生としてはやりがいがありますし、反省点を元に次回につなげることができるのです。

私達のゼミは、先生のお人柄と同じく和やかな雰囲気です。授業の他にも、時々みんなでお芝居を観に行ったりします。観劇の時は正門に集合してみんなで遠足気分ででかけます。お芝居の前に時間があれば、みんなで軽くお食事をしたりもする、とても仲の良いゼミです。また、コンパは「飲み会」ではなく、「お食事会」です。美味しいご飯を食べながら、おしゃべりをするのが楽しいですよ。

秋山先生は面白く、優しくて穏やかな人です。秋山ゼミでは雑談で笑いがこぼれることも多いですが、けじめはしっかりしています。授業をするときはきちんとする、そんなゼミです。(宮脇 真由子、佐野 香澄)


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