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福田 美雪

プロフィール

東京生まれ。小さい頃から翻訳文学を読むのが好きでした。高校時代に、エミール・ゾラの『居酒屋』に出会い、衝撃のあまり「大学で仏文に進み、これを原書で読む!」と心に決めました。以来ゾラ一筋です。リヨンに1年、パリに3年の留学経験があります。




ゼミについて

科学や産業の発展によって、伝統的な芸術のあり方が大きく変化した、19世紀フランスにおける文学と美術の関係性について学んでいきます。19世紀の文学者はよく、作品に芸術家を登場させたり、アトリエ訪問記やサロン評を書いたりして、「イメージ」を「ことば」で表現しながら、独自の美術論を組み立てました。芸術家たちのほうは、文学作品に想を得て制作したり、詩集や小説に挿絵を描いたりすることで、「ことば」を「イメージ」で表現したわけです。文学と美術はときに協力し、ときに競合しながら、時代の変化に合わせて新しい美学を築き上げていったのです。

ゼミに参加するみなさんには、「名前だけは聞き覚えがある」というような芸術家や作品について、点と点を結ぶように関係性を見つけ出し、19世紀フランスの芸術的背景をより深く知ってもらいます。開催予定の美術展や、公開予定のフランス映画などによって、ゼミで扱うテーマも変え、その年ならではのゼミ活動を皆さんと作り上げていきたいと考えています。

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