※国際シンポジウムは、立ち見が出るほどの盛会のうちに終了致しました。
次回シンポジウムは今年度中に開催予定です。
日本で発明されたと思われていたカタカナの起源が、古代新羅にあったことをご存知でしたか?
この度、日本文学科では、漢字文化圏に属する古代東アジア世界における文字・ことばの諸相・交渉をテーマとする国際シンポジウムを、下記のように開催することになりました。基調報告者には、本学科の教員に加えて、古代史および古代韓国語学の第一線の研究者をお
招きし、学際的な検討を試みます。
参加費は無料で、どなたでも参加できます。ふるってご参集ください。
テーマ趣旨説明および基調報告題目
古代の日本は、地理的も歴史的にも、ほとんど唯一の大国──中国を中心とする東アジア世界の東辺に位置する。高句麗・百済・新羅などの東アジア諸国と同様、中国各王朝との交渉は、古代日本にとっても国家の存亡にもかかわる重大事であった。
遣隋使・遣唐使を挙げるまでもなく、古代日本の対外交渉における中国の重要性は際だっているが、しかし、その陰に隠れてそれ以外の諸国との交渉は、なかなか見えてこないうらみをもつ。
本シンポジウムは、敢えて中国を捨象することではじめて鮮明に見えてくる東アジア諸国との文化交流に光をあて、その意義を捉え直そうとするものである。
今回は、特に古代の東アジア諸国が、外来の文字である〈漢字〉とどのように向き合い、どのように格闘したのか、その諸相と交渉をめぐり、歴史学・韓国語学・日本語学・日本文学の各分野から、学際的な検討を試みる。
● 古代東アジアの国際環境 |
東京大学大学院教授 佐藤 信 |
● 文字の交流――カタカナの起源―― |
広島大学名誉教授 小林芳規 |
● 韓日両国の古代資料における文末助辞「之」について |
檀國大学校名誉教授 南 豊鉉 |
● 古代日本の漢字文の源流 |
青山学院大学教授 安田尚道 |
● 万葉集の文字法 |
青山学院大学助教授 小川靖彦 |
● かな文学の創出 |
青山学院大学教授 高田祐彦 |
司会 近藤泰弘・矢嶋 泉 |
交通アクセス
・東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道駅」B1出口徒歩5分
・JR山手線・東急東横線・京王井の頭線「渋谷駅」宮益坂方面出口徒歩10分
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お問い合わせ
青山学院大学文学部日本文学科
TEL.03−3409−7917