東洋史コース

東洋史コース

多彩な対象地域

東洋史コースでは、近年の日本の歴史学の状況にあわせ、複線的なカリキュラム選択が可能になるよう配慮しています。伝統的な日本史、東洋史、西洋史という3分法は今日のように国際情勢が複雑に絡み合い、また、多くの資料の発見や現地調査が可能になった段階では時代にそぐわないものになりつつあります。

東洋史コースが対象としているアジア地域ー東アジア、東南アジア、南アジア、西アジア、中央アジアーは、古代から人類が文明を築き、多くの民族・宗教・文化が混在、交流してきた場所です。

東洋史コースでは、こうした多様な地域の歴史や文化を学ぶための基礎的な手法を「基礎演習」(2年次)で学ぶとともに、それを応用するようなゼミ形式の「演習」によって、実際に資料を手に取り、自分で歴史を考える能力を身につけていきます。

自ら考える能力は広く社会で役立つものであり、同時に、日本社会をアジア社会との比較や関係から見直すことは、21世紀を生きていくための大切なスキルになることでしょう。

グローバル・ヒストリーと中国・インド

中国とインドは長い歴史を持ち、その文明は周辺地域に大きな影響を与えてきました。同時に、21世紀の今日、中国とインドは世界経済の成長の拠点として注目を集めています。それでは、「21世紀は中国とインドの世紀」になるのでしょうか。こうした問題はつねに歴史の中にその解答が求められるべきでしょう。

また、近年、地域を大きく横断したグローバル・ヒストリーという考え方も注目を集めています。人類がかかえる環境問題、その歴史的変化を軸に大きな視点から歴史を捉えなおす考え方です。この考え方は、伝統的な日本史・東洋史・西洋史という枠組みを超えて歴史を研究しようとする方法です。東洋史コースでは、こうした視角からの歴史研究を強く意識しています。