考古学コース

考古学コース

「考古学」という学問は、殆どの学生が初めて教わる教科であると思う。1年生で考古学概説という授業を勉強することになるが、この授業では「考古学」とはどんな学問なのかを理解してもらうことを念頭に置きながら授業を進めている。それでも難しい学問であるという印象を学生諸君は受けるらしい。授業の最終段階で行うアンケートには、難しかった、何をやっているのか分からなかった、という答えが少なからず混じっている。考古学とは、簡単に言ってしまえば「モノ」で歴史を語る学問なのだが、そのための基礎を考古学概説でまず学んでもらうのである。2年生になると考古学で扱う資料の理解についての授業が加わる。

「考古学実習 I」では、考古学の資料が発掘や遺物の整理を通して、どのようにして「資料」化されていくのかを実際に発掘調査することによって学んでもらう。
「基礎演習」では、考古学資料の性格(分布論、層位論、型式論などを含む)、年代決定の方法、発掘調査法など、テキストを基に学生が一人ひとり発表する形で授業を進めていく。この授業を通して論文の読み方、参考文献の調べ方などを習得してもらう。
「原典講読 I」では英文の原典を読む。考古学のアプローチの仕方はそれぞれの国の事情によって色々な違いがある。発掘の方法、遺跡・遺物の解釈の仕方など外国の原典を読むことによって、日本で行われている方法や考え方に示唆を与えられることが多い。
この他、「考古学特殊講義」が専門科目として加わってくる。それぞれ専門の時代、地域、領域を研究している先生方の授業を聞くことによって、学生個々人が自分のテーマを見つけていく手助けにしてもらう。3年生になると新たに「演習」の授業が加わる。2年生までに自分の見つけた研究テーマを深く勉強する授業となる。学生が自分の目指す研究テーマについて一人ひとり調べ、それについて発表する形で授業は進められる。発表することで、新たに見つかった問題点をさらに深く追求していくことがこの授業の目的である。「考古学実習 II」、「原典講読 II」も2年生の授業で学んだことをさらに深く理解するためのものといえる。考古学特殊講義や他コースの特殊講義の授業も、自分の研究テーマをより深く、広く発展させるのに役立つ。4年生では、「卒業論文」を作成することに重点が置かれる。「演習」では卒業論文で取り上げたテーマについて調べたことを逐次報告してもらい、後期の中間発表を経て、卒業論文を完成してもらう。

考古学コースの学生には何よりも、好奇心とそれを確かめる自主的な行動力を持ってもらいたいと思っている。ここで得た経験は、将来必ず役に立つと思うからである。