このゼミの魅力の一つは、自分で発表に使うテキストを選べる点です。スタンダールはもちろん、新聞や雑誌の記事でも、ハリーポッターだってOKです。自分で選んだテキストだからこそやりがいをもって楽しんで取り組めますし、自分の気に入った作品を違う角度で読み深める絶好のチャンスです。ただし、作品を読むだけがゼミの醍醐味じゃありません。他の人の発表を真剣に聞き、自分なりに考えをこらし、意見を出す。これこそゼミの楽しみ方です。たくさん「発言」してください。漫然と先生の話や他の発表を聞いて一時間半過ごす方がよっぽど退屈。あなたの発言こそが、ゼミをより面白くするのです。発言しやすいよう先生も工夫を凝らして下さっていますし、雰囲気は抜群です。ぜひ一緒に活気のあるゼミを作り上げて下さい。
(4年 福本久美子)
今年度は一つの動詞を50例各自好きな作品の中から集め、分析し、それを年に一度の集大成として発表し、全員でそれについて考えていきました。作品はフランス語になっているものならどんなものでも良く、仏文学でなくともよいので英文学の仏訳を取り上げて英語とフランス語の比較もできたりし、拘束されずに本当に自分が興味を持ったものを読むことができます。そして全員が異なる作品を扱うので様々な表現に出会うことができます。このゼミではただ動詞を分析するということに終わるのではなく、実際の作品の中で使われる生きた表現に触れることもできます。最後に特筆すべきなのがゼミの雰囲気です。先生はいつも穏やかで時々見せる地の部分が最高で、ゼミは常にアットホームな雰囲気に包まれています。とはいえ、全員参加型のゼミであり、先生は一人一人の意見に対してとても真剣でいらっしゃるので程良い緊張感が保たれています。同時にアットホームであるということで、自分の意見が言いやすい居心地のいいゼミということができます。
(4年 松田 理佳、石井 望)
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