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担当科目

フランス語学演習(大学院)、演習、フランス語速読、中級文法、特別演習(卒業論文)

 
主な著作物・論文
  • パリ第7大学言語学科提出 第三期博士論文:La notion du Verbe support a travers les constructions françaises en faire et japonaises en suru. (1987)
  • 「ーable型形容詞と他動性ーadorable型とrealisable型の対立をめぐって」、『フランス語学研究』第24号(1990)
  • 「属詞構文−devenirを中心に」、『フランス語を考える−フランス語学の諸問題 II 』三修社(1998)
  • 「位格補語と与格補語ーフランス語動詞 arriver の場合」、『青山学院大学総合研究所人文学系研究センター研究叢書』 第14号 (2000)
  • 『白水社ラルース仏和辞典』(共著)白水社(2001)
  • “L'analyse des constructions du verbe venir avec l'infinitif: Comparaison avec aller − auxiliarité vs. verbalité”. , 299−311. John Benjamins (2003)
  • 「助動詞性と本動詞性−「venir +不定法」構文の文法化」、『コーパスに基づく言語研究‐文法化を中心に』ひつじ書房(2004)
  • “Du locatif directionnel au datif dans les constructions du verbe arriver”. In , Leclére, Ch. et alli. (eds.). John Benjamins(2004)
 
ゼミについて

現代フランス語の文の構成に於ける諸問題を考察することがテーマである。フランス語においては主に動詞を中心として文が構成されているが、どのような必須補語が文構成に関わり、そこでどのような意味が表わされるのか。一つの動詞のもつ複数の構文はどのような関係を持っているのか。このような統辞・意味上の問題を、動詞の語彙的特性と構文的特性の両面に注目しながら、多くの実例の分析に基づいて受講者とともに考えることを目指している。

後期は各受講者が選んだテーマについて実例の分析に基づく研究発表を行い、全員で考える。小説、戯曲、シナリオ、新聞といった受講者の選ぶ資料体の特徴によって異なるタイプの実例が集まり、毎回発見することの多い興味深い研究が揃う。

 
ゼミ生の声

このゼミの魅力の一つは、自分で発表に使うテキストを選べる点です。スタンダールはもちろん、新聞や雑誌の記事でも、ハリーポッターだってOKです。自分で選んだテキストだからこそやりがいをもって楽しんで取り組めますし、自分の気に入った作品を違う角度で読み深める絶好のチャンスです。ただし、作品を読むだけがゼミの醍醐味じゃありません。他の人の発表を真剣に聞き、自分なりに考えをこらし、意見を出す。これこそゼミの楽しみ方です。たくさん「発言」してください。漫然と先生の話や他の発表を聞いて一時間半過ごす方がよっぽど退屈。あなたの発言こそが、ゼミをより面白くするのです。発言しやすいよう先生も工夫を凝らして下さっていますし、雰囲気は抜群です。ぜひ一緒に活気のあるゼミを作り上げて下さい。 (4年 福本久美子)

今年度は一つの動詞を50例各自好きな作品の中から集め、分析し、それを年に一度の集大成として発表し、全員でそれについて考えていきました。作品はフランス語になっているものならどんなものでも良く、仏文学でなくともよいので英文学の仏訳を取り上げて英語とフランス語の比較もできたりし、拘束されずに本当に自分が興味を持ったものを読むことができます。そして全員が異なる作品を扱うので様々な表現に出会うことができます。このゼミではただ動詞を分析するということに終わるのではなく、実際の作品の中で使われる生きた表現に触れることもできます。最後に特筆すべきなのがゼミの雰囲気です。先生はいつも穏やかで時々見せる地の部分が最高で、ゼミは常にアットホームな雰囲気に包まれています。とはいえ、全員参加型のゼミであり、先生は一人一人の意見に対してとても真剣でいらっしゃるので程良い緊張感が保たれています。同時にアットホームであるということで、自分の意見が言いやすい居心地のいいゼミということができます。 (4年 松田 理佳、石井 望)

 
 
(C)2003-2004 Aoyama Gakuin University