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略 歴

神奈川生まれ(昭和44年)の神奈川育ち。ただし学生時代は関西で過ごす。フランスでの滞在期間は比較的長い。2004年4月より赴任。

 
ゼミについて

私のゼミは、20世紀フランスの文学・思想の領域から一つ、あるいは複数のテクストを選び、その読解と分析を進めることを目的としています。2004年度はジョルジュ・バタイユが雑誌『ドキュマン』に発表した論文を取り扱いました。バタイユという作家・思想家について知見を深めると同時に、バタイユが生きた時代の芸術、文化、歴史についても折に触れ、考えることにしました。

ゼミでは6月の半ばくらいからほぼ毎回、2、3人のグループによる発表と、それに対する質疑応答が行われます。発表の主題は私が指示しますが、その内容や構成に関しては個々のグループの判断に任せています。テクストを熟読し、それについて徹底的に考え、分からない箇所については他の資料にあたる−−こうした基本的な作業をこなした上で発表の構成を工夫し、実際に他の学生の前で発表をしてもらうことになります。
 
ゼミの学生の声

濱野ゼミでは、15分遅れて授業が始まるという暗黙の了解があります。そこからも分かるように、自由な雰囲気のゼミです。ですが、ひとたび授業が始まれば、先生の快活明瞭な説明に私たちは惹きこまれてしまいます。授業の形式は、先生の講義と生徒の発表を中心に行われます。

ゼミの内容は、初期のバタイユが書いたものを勉強しています。第一次世界大戦後という不安定な時期を背景に流行してきた超現実主義。その超現実主義者たちの運動の不徹底さを批判して、彼らや、私たちもが目を背けたくなるような、人間の破壊性に光をあて明らかにしていこうとするバタイユ。彼の考えは、私たちに新鮮な刺激を与えてくれます。私は彼の考えから、規範にとらわれず物事を自由に考えることの楽しさを学びました。ひとによって得るものは様々でしょうが、このゼミなら必ず何かを得ることができます。 (3年 飯島智久)
 
 
 
(C)2003-2004 Aoyama Gakuin University