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プロフィール
 

北フランス出身、専門は言語学(発話理論と日仏対象研究)。小学校の時から日本の文化に興味をもち、学生時代に留学生として来日し、一時帰国の後、青山学院の教員として再来日。

 
研 究

人間を理解するための一番有効な道は言葉の研究だと考え、フランス語と日本語の発想を(統語論と意味論の観点から)研究しています。

 
主な業績
 
  • <<Aspect et temps en japonais>>(日本語のアスペクトと時)(国家博士論文)、パリ 第7大学、言語学研究科、1994
  • 「Aussiーフランス語の同/他の論理」,『 <<も>> の言語学』 ひつじ書房、1995
  • 「フランス語におけるジェンダーと性」,『女性語の世界』 明治書院、1997
  • <<La structure linguistique d'une sensation>>(感覚の言語構造)、Japon Pluriel 2、Philippe Picquier、1998
  • <<Le point de vue - repere en traduction>>(翻訳における視点)、Equinoxe 17/18、臨川書店、2000
  • 『白水社ラルース仏和辞典』(共著)白水社、2001
ゼミ方針

大学は考える場であるべきであり、学生は、知識を受けるだけでなく、自分から世界、事物を考える能力を身に付けなくてはいけないという発想から今のゼミの形にしました。一般に、大学の語学の授業は、書き言葉と話し言葉、理解と発言の区別の上に成り立っています。学生はその一方だけに片寄る傾向がありますが、言語は一つの全体なので、全ての観点から覚えなくてはいけない。それもゼミだからこそできます。

 
ゼミ生の声

新たな発見

このゼミではいくつかのグループに分かれて文化や思想に関するテーマを決め、それについて「日仏対照研究」を行います。グループ内では様々な意見が飛び交い、各自が持ち寄った資料をもとに積極的に活動しています。当然授業は全てフランス語で行われるため、日に日に会話力の向上が実感でき、フランス人の先生ならではの楽しいゼミです。ただ、発表の際、先生の目を盗んで辞書を引くのはかなりスリリングです。拙いフランス語で質問したり、インターネットで調べるうちに、フランスをもっと身近なものに感じたり、日本の知られざる一面を垣間見たりします。膨大な情報を比較・検討して独自の新しい結論を導き出す、これがドルヌゼミのおもしろさです。(4年 三田 真秀)

このゼミでは言わゆる日仏双方の文化を研究します。我々が普段フランスの話題を耳にする時、本当のところはどうなんだろうかとか、フランスで実際どの位浸透しているのだろうかとか、感じることがあります。ここではそういったことを徹底的に解明し、それをまとめるというわけです。作業はグループ5、6人単位で各自決めたテーマに基づいてやります。前・後期1回ずつ計2回、exposes (発表)があります。授業・発表はすべてフランス語です。このゼミはフランス文学科の、もう1つの顔とも言えます。語学を徹底的にやりたいという方にもおすすめです。2年間やることにより、フランス語力も上がります。このゼミの主催者であるドルヌ先生とフレンドリーに話す機会を充分に持てますし、ドルヌ先生に、丁寧に教えてもらうことができます。

フランスの現在の顔を学びたい方にお勧めします。 (4年  宮崎久美子)

30〜35人の大人数ゼミ。殆どの活動は5、6人ずつのグループで行われる。同じテーマ(文学以外)に興味を持つ学生が集まりそれを通して日仏を比較する。テーマとして人気があるのは「音楽」「絵画」「映画」「食文化」、といったところ。私は好きな「印象画」や「音楽」をとりあげてそれぞれ1年ずつ取り組んで来た。私にとってこれはまさに趣味の延長みたいな事で、こんな事が許されるのって仏文くらいのものなのではないでしょうか。

文学なら文学、言語学なら言語学、その他の文化なら文化、なにか好きなことをそれぞれのゼミで研究して立派なオタクになってください。仏文は直接には世の中の役に立たない学科ですが、だからこそ贅沢なんです。精神の贅沢。そんな贅沢がもっとも実感できるのがドルヌゼミ。というのは他ゼミと違ってここの活動は100%学生主体だから。学生が、ただ自分の知りたい事を調べ、考える。文献では分からないことは、ネイティブのドルヌ先生が教えてくれる。

ただ、ドルヌ先生とのやりとり、調べた事の発表会/質問、ゼミのレポートは全てフランス語で行われるので、2年生終了後には当然期待されるフランス語力がないとちょっと厳しいし、その場合にはあまり意味がありません。 (4年 村岡万理)

 
 
(C)2003-2004 Aoyama Gakuin University