ゼミでは、20世紀(主に後半)の思想・哲学を中心に扱います。2008年度は、ミシェル・フーコーの思想を取り上げ、テクストの読解を中心に、参加者の皆さんの発表やディスカッションを行う予定です。
哲学的な題材を選ぶことが多いと思いますが、狭い意味での「哲
学」を勉強すると言うよりは、哲学的なテクストをもとに、ものの考え方や見方を学び、そうした視点から、文化や社会を柔軟に読み解いていける教養を身につけることを目指したいと思います。テクストとして見る限り、「文学」や「哲学」といったジャンルわけはあまり重要ではありません。そうした専門にこだわることなく、いろいろな分野のさまざまな知識を「つまみ食い」してまわるのが、大学での勉強の楽しさであるべきでしょう。
ゼミは教員から学生への一方的な知識の伝達が目的ではありませんから、参加者の皆さんと一緒に語り、考えることを楽しみにしています。私にとってもやはり勉強の場ですから。 |