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新しい世紀を迎えて九年目になりました。私たちの社会は、昭和という年号に代表される二十世紀半ばからの六十年の間に、どれほどの変化を味わったことでしょうか。価値についての考え方が変わり、それまで大切だとされたことが打ち棄てられ、皆が不変であると思っていたはずのものが変質し、時には幻のごとく消え去ってしまいました。激しい変動の中で、どこに自分の在りかを、拠って立つところを見つけたらいいのか、という叫びが今ほど聞こえてくることはないように思えるのです。
私たち文学部は、こうした切実な訴えに応えるために、長い歴史を持つ人文学の「知」 それは哲学、文学、歴史学を柱とする学問です を求め、その成果を学生諸君に伝えることが使命であると思っている学部です。ここには人間と人間の創り出すすべてのものに関心を持ち、人間についての「知」を共有し、新しい人間の可能性を信じる人々が集います。若い諸君の入学を心から歓迎いたします。 |
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